ストレスから体を守る ~副腎疲労~
副腎疲労
何をしても疲れが取れない、気力や体力が出ない。でも、健康診断では異常はない……。
そんな人は、ストレス過多による「副腎疲労」の可能性があります。
様々なストレスの積み重ねが原因で副腎自体が疲労してしまっているのかもしれません。
副腎がストレスから体を守る
![](https://deb90ea5d7.cbaul-cdnwnd.com/3e7f5a4449ea6b053eb4eb76769b1823/200000193-13ff513ff8/stress.gif?ph=deb90ea5d7)
私たちは常にストレスにさらされています。
私たちがストレスにさらされる原因は、病気、心身の疲労、対人関係、環境、気候など様々です。
ストレスが原因で心や体に様々な症状を引き起こすことはご存知のことと思います。
心の病 気 感情の起伏が激しくなる・ノイローゼ、うつ病・アルコール依存症 など
体の病気 高血圧・胃潰瘍・神経痛・腰痛・不定愁訴・全身の倦怠感・自律神経失調症・糖尿病 など
(注)上記の症状があっても副腎疲労に当てはまらないこともあります。
それでも、すぐに悪影響が出ないのは、副腎がストレスをコントロールしているためです。副腎はホルモンを分泌しストレスから身体を守っています。
しかし、長期間、過剰なストレスを受け続けると、副腎はダメージを受け、身体がストレスと戦えなくなってしまいます。
副腎は命の根源である
副腎はおよそ5gくらいの大きさで、置き換えられないほど重要な臓器です。もし取ってしまうと全てのホルモンを投与しなければいけないほど脳からのコントロールが出されるようになります。2つの副腎は取れない。
副腎の主な働き
- 様々なホルモンを分泌する
- ストレスから体を守る
- 体の機能を正常な状態に保つ (塩分、カリウム、水分)
- 免疫力や炎症を制御する
- 糖の代謝を調節する
- 血圧を安定に保つ
2つのホルモン
副腎はストレスに対抗するため、体の機能を正常に保つために2つの大切なホルモンを分泌します。
![](https://deb90ea5d7.cbaul-cdnwnd.com/3e7f5a4449ea6b053eb4eb76769b1823/200000194-7cf517cf55/fukujin.gif?ph=deb90ea5d7)
- 副腎髄質ホルモン = アドレナリン
- 副腎皮質ホルモン = ステロイド
みかんに例えて言うと皮の部分から出てくるようなホルモンを『副腎皮質ホルモン』と言い、副腎の髄質を実として、実の効果を出す『副腎髄質ホルモン』の2つがあります。
ホルモンは大変巧妙にできており、副腎がホルモンを多く出したり、抑えたりとコントロールしています。脳下垂体の前葉から分泌する刺激ホルモンを副腎皮質から分泌する『皮質ホルモン』と外界からの刺激が直接作用して副腎の実(髄質)から分泌する『髄質ホルモン』、この2つのホルモンによって脳下垂体前葉からの刺激ホルモンを促進・抑制へと微妙にコントロールしています。
ストレスがかかるとアドレナリンが心臓の鼓動を高め、血液循環を活発にして体の緊張状態をつくります。そしてステロイドホルモンが※血糖値を高めて体がストレスに対応できるようにします。
※ ステロイドホルモンが多く分泌されると血糖値が上がってしまい髄質のほうからアドレナリンのほかにノルアドレナリンというホルモンが分泌され、3つのホルモンが分泌されるようになる。
副腎のホルモンは、よりたくさん分泌されたほうが健康によいのか?
すべてのホルモンに言えることですが、過剰と減少は不足の気があります。ホルモンが多く出てもダメであり、少なすぎてもダメです。
副腎のホルモンが過剰に分泌されたときに体にあらわれる症状
副腎ホルモンが過剰に分泌されたときに体にあらわれる症状として、急激に体重が増え、太ることです。
副腎皮質から分泌されるコルチゾール(糖質コルチコイド)というホルモンは、緩やかで慢性的なストレス反応を引き起こします。
辛い食事制限や、きつい運動を毎日続けるなど、精神的に強いストレスを受け続けると、コルチゾールの分泌量が増え、ストレスに対処するために、脳のエネルギーを確保する働きをします。体に取り込んだ糖質はストレスを強く感じている脳のためだけに使われることになります。しかし取り込んだ糖質すべてが脳に送り込まれることはないので大量にあまった糖質は、脂肪細胞(とくに内臓脂肪)へ蓄積されることとなります。
ストレスを感じ続けていると、筋肉量が減っていくため、基礎代謝量がどんどん低下していきます。
また、アドレナリンが多く出ると動悸や頭がズキズキと痛んだりします。
ホルモンの過剰分泌から副腎を守るには、なかなか難しことですが、ストレスを気にしすぎないことです。
副腎のホルモンが欠乏すると体にあらわれる症状
やせて、顔色が黒くなります。
副腎皮質ホルモンのところに癌や結核になったりするとホルモンが出なくなるとアジソン病といわれる病気になり顔色が黒くなります。
生活機能も下がり、易疲労感、全身倦怠感、脱力感、体重減少、低血圧などがみられるようになります。また食欲不振、 悪心・嘔吐、下痢などの消化器症状、精神症状(無気力、不安、うつ)など様々な症状を発症するようになり、ASD(急性ストレス障害)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)のきっかけになるとも指摘されています。
もっと恐ろしいのは、皮質ホルモンが突然でなくなることがあり、外傷を受けたり、肺血症になったり、猛烈なストレスを受けると副腎の機能が突然働かなくなることがあります。
副腎の異常で体にあらわれる症状
・急に太る
・やせて顔色が黒くなる
・ご飯を食べると筋力がなくなる
副腎皮質に腫瘍ができると血圧が上がる。またカリウムが不足すると甘いものを食べると急にダラッとしてしまい、血圧も上がってしまう。腫瘍を除去すると血圧も異常は治り、高血圧者の1万人に100人の割合でいます。尿検査や血液検査で確認ができ、カリウム不足が原因とされています。
・頭がズキズキと痛み、多量の汗をかくが手足は冷たい
高血圧者の中で副腎皮質に腫瘍ができると急にこの症状がおこります。
副腎を健康に保つためには
ストレスを気にしすぎないこと
そして、コレステロール(良質のたんぱく質)を摂ることです。
コレステロールはステロイドホルモンの材料となります。両方ともストロイド核という化学構造を持っています。コレステロールを適度に摂ることが副腎を健康に保つために良く、体にも良いのです。
コレステロールを含む食品には、たまご、アジ、牛肉、豆腐、チーズ、お米 などが挙げられます。
当院の『副腎疲労』の施術
当院の施術方法は、身体全体の歪みと緊張を調整解消と同時に副腎の反射区の緊張を緩和解消し、副腎に関係する脊柱の歪みの調整を行います。