棘上筋を考察

2023年08月17日

肩甲骨上窩に付着している棘上筋。この棘上筋も棘下筋と同様に見逃しやすい筋肉なのかもしれないが、身体上半身のバランスの安定、肩から首筋の緊張緩和、そして肩甲骨肩関節の機能回復させていくために捉えるべき筋肉箇所だと思われます。

棘上筋の機能は肩を外転させ、棘下筋と同じく回旋腱板の一部として働き、肩を外転させる際に三角筋の補助するとあります。

棘上筋の緊張状態を観察すると、肩関節上腕が外転にあり、肩甲骨上肢帯の疲労性緊張で上腕骨大結節部が内旋に働くことで緊張を起こし、また肩甲骨上肢帯の筋疲労が増し慢性化すると肩甲骨帯と側胸部の連動による緊張で肩甲骨肩峰棘が内転挙上に転位されると棘上筋が収縮過緊張または拘縮へと進行させていくと見られる。

棘上筋の収縮過緊張・拘縮は僧帽筋をも連鎖して緊張させていくので肩周りから首筋を凝った感覚にさせる。

棘上筋の腱は烏口肩峰弓の下を通り上腕骨大結節上部に付着しているが、肩甲骨肩峰棘が内転挙上させた状態で腕・肩の酷使で肩関節上腕骨上部を内旋に働き緊張させ続けていけば、肩関節上腕骨大結節が肩甲骨方向へ緊張させ、さらに酷使し続けて慢性化させていくと三角筋筋繊維、肩関節結合靭帯を拘縮し、回旋腱板でもある棘上筋を拘縮状態にさせていき、肩関節上腕骨の可動域の低下、腱板の炎症や外転挙上運動を行う際の痛みに繋がっていくと考察する。

ちなみに、棘上筋は大脳の反射筋にあるので、脳の疲労に反射して棘上筋も緊張するのではと推測しています。

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