内側広筋を考察
身体は、目に見えず、当たり前の行動によってでも、少なからずダメージを受けて、蓄積させています。
ひとつは、歩行で地面着地に際に生じる踵からダメージ。そのダメージを吸収し和らげる働きがあるの外側広筋とみています。もうひとつが上から身体に負荷をかけ続けている応力。
身体は上からの応力の負荷と地面着地の際に生じる下からの衝撃を受けている。その負荷と衝撃を吸収し、身体にかかるダメージを和らげている筋肉として、地面着地に際に生じる踵へのダメージを吸収し和らげる筋肉は、外側広筋が担っている。そして、上からの応力に対しては内側広筋が担っていると考察します。
内側広筋は、上からの応力に対して負荷を受け止め、内側広筋を緊張と緩和させることで膝関節及び身体のバランスを安定させています。
しかしながら、この内側広筋は、大腿の中で最も筋力が低下しやすい筋肉のようである。
それゆえに慢性緊張疲労状態にあり続けることは、応力負荷に対して、膝のみならず身体の安定力をも低下させていくことになると考えられ、安定化を維持させていくためには膝関節を内転に転位強調させ、膝関節を内転に強調される内転方向の力作用に連鎖して足関節を内旋させる。その状態に下肢を歪ませることで内側広筋の筋力を補い、骨盤下肢帯および身体を安定化にさせていくことになる。
だが、この状態で日常生活を送り続けていくと、 膝関節の内転と外側広筋の緊張収縮が複合されることで大腿から内旋化され、これにより外側広筋だけでなく中間広筋にダメージによる緊張が増し、内側広筋を筋緊張低下にさせてしまう。内側広筋の筋緊張低下で身体にかかる応力負荷、そして踵からのダメージの負荷を腰椎4・5番を緊張させることで補っていくと考察する。次第に腰椎、体幹に収縮緊張が高まり、慢性腰痛の要因となる。
内側広筋を筋緊張低下は、当然膝関節にも負担を掛けていくことになる。大腿の内旋緊張と足関節の内旋状態により、脛骨顆の内転と脛骨粗面の捻転により膝蓋靭帯と膝蓋骨周辺の腱を拘縮または硬直させていくようになり、膝関節痛をはじめ、膝に負荷をかけ続けていくような激しい運動や彼による筋力低下などで膝関節内部を損傷に向かわす状態にさせる恐れがある。