肩から首筋の急な痛み
以前、肩から首にかけて急な痛みを起こしたお客様が続いたことがあり、頸椎の異常ではなく、運動不足による身体過緊張と身体のバランスの崩れからくる筋繊維疼痛によるものと推測し、お客様お一人おひとり痛みの現れ方を4つに分類しました。
お客様の症状を分析すると、大きく以下の4パターンに分類できます。
タイプ①:首から肩全体に広がる痛みタイプ②:片側の肩から首にかけての、神経性の鈍い痛み
タイプ③:片側の鈍痛に加え、首を回旋させると強い痛みで動かせない
これらの痛みは、大きく2に分けられます。
【①・④のケース】日常的に肩や首をすくめるような(挙上させる)動作が定着し、常に筋肉が張り詰めている「過緊張痛」
【②・③のケース】
片側の肩甲骨周り(上肢帯)が慢性的に外側へ引っ張られる(遠心性緊張)ことで、頸椎と肩甲骨のバランスが崩れ、僧帽筋の筋線維や神経に痛みを引き起こしています。
個別の症状は異なりますが、共通しているのは、肩から僧帽筋にかけての過緊張と、首の付け根(C6・7)から背中の上部(Th1・2)を圧迫・拘縮させている点です。
特に背中の上部(th1・2)は、左右肩甲骨上肢帯の平衡バランスをコントロールを司る部位と思われ、肩甲骨上肢帯の慢性的な緊張状態、もしくは左右肩甲骨上肢帯の運動性の緊張差で生じる身体のバランスの崩れを背中の上部(Th1・2)が担い、歪みと拘縮を生じさせることで肩から頭にかけてのバランスを保っています。
この部位が拘縮することで、結果として首の柔軟性が低下し、それぞれの身体の弱点となる箇所に痛みとして表面化する「引き金」になり筋繊維神経疼痛を起こすと考えられます。
必ずしもこのようなケースにあれば痛みが起きるとは言いけれませんが、今回の痛みは、日常的なパソコンなどの事務作業等による蓄積疲労に加え、気候の変化が影響したと考えられます。バランスの崩れで緩んだ筋繊維や神経が、気温の低下により急激に「神経性収縮」を起こし、首全体が過緊張状態に陥って神経節に当たる筋繊維箇所に影響を及ぼしたと考えられます。
再発防止のためにも、作業中は定期的(1〜3時間ごと)に腕を回すなど、意識的に体を動かして首筋を伸ばしたり肩回りの緊張を和らげ血流を促すことが重要です。
