停滞期による不変傾向
2023年01月09日
ダイエットを始めて体重が落ちていったとしても、ある時期から一向に落ちていかないといった停滞期が起こることがあります。これと同じように身体調整を行っていて似た現象が起こることがあります。
調整を始めてからの期間は順調に痛みが以前よりも和らぐなどといった改善方向へと向かっていくが、調整を行っていく段階で急に変化が見られず改善が妨げられるようになる。この現象を停滞期に入ったと見ている。停滞期は症状を保ち続けていた期間、年齢、身体状態によって違いがあります。
この停滞期が起きる原因はホメオスタシスの機能が働いたものと推測する。ホメオスタシス(恒常性)を簡単に説明すると生体の内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする反応であり、このホメオスタシス(生体恒常性)の機能が働き、身体の外から受ける環境や内部の変化を恐れ、現状を維持させようと不変傾向にさせる生体反応が起きる期間が停滞期と思われます。
停滞期は身体にかかる重心位置、体勢、そして筋肉の流れなどの身体バランスの崩れ、変化に対して自律神経が安定できずにあり、同時に以前から身体のゆがみで負荷をかけ続け鈍麻となった筋繊維と神経節に違和感、痛みという形で表れる。そして停滞期と不変傾向は疾患を維持し続けていた期間、そして年を重ねていくほどに長くなるようである。
この停滞期と不変傾向は施術を進めていく段階で、個人差はあるが、起こる現象と認識し、如何にして停滞期を短くさせ越えさせていくかが問題。その期間を短く越えさせていくためには身体体勢の調整と並行し神経を安定化を進めていくことが必要であると睨んでいる。