僧帽筋を考察②

2024年01月07日

僧帽筋の緊張変化について

僧帽筋は、およそ菱形のような形で頸椎から胸椎にかけてあり、上は後頭骨に付着し、後頭骨から左右に広がって肩甲骨肩峰棘に着き、そして胸椎12番棘突起に結んでいく人体で大きな筋肉の一つである。

機能解剖では僧帽筋は上部、中部、下部と分け、各部位によって運動機能があると解説しているが、私はもう少し大雑把に分け、横図のように大きく分けて歪み緊張状態を判断しています。①・②の上部僧帽筋は側屈・伸展による収縮、③・④は下部僧帽筋は捻転による収縮しているとみています。緊張変化は肩甲骨上肢、骨盤下肢の運動転位よって非対称対角に緊張が生じ、そして頸椎から胸椎の姿勢も合わさり僧帽筋全体を緊張させていくと考察しています。

僧帽筋の緊張の変化は、左右の肩甲骨上肢帯と骨盤下肢の運動機能と平衡・重心バランスの転位によって緊張が変化し、上肢が主動で遠心性に運動される上肢側の僧帽筋は伸展に緊張する働きがあり、頸椎は反対側に側屈する。また下肢の重心の負荷具合によってでも同じ作用が起きる。

頸椎が側屈した側の僧帽筋が収縮はせず、頸椎が側屈されることで肩甲骨から下垂されることで同様に伸展に緊張させる。

遠心性に運動され左右の肩甲骨上角部の僧帽筋の収縮、拘縮により頸椎・頭蓋骨が立て直される。そのため①・②が伸展に緊張されているため③・④が緊張度が高まるようになる。

頸椎は側屈した状態のままであるが、上肢の遠心性の緊張に連鎖し、斜角筋の緊張が働くことで回旋され、側屈側の上肢が求心性に働くと肩甲骨が引きあがり側屈側の僧帽筋の収縮緊張度がさらに高まるようになる。

肩の筋量が低い方は僧帽筋が伸展に緊張する要素が高く、頸椎・頭蓋骨を安定に保つために頸椎7番と胸椎1番付近の僧帽筋筋繊維の収縮過緊張をするようになると思われる。

骨盤下肢の転位による僧帽筋の緊張変化は、左右の肩甲骨上肢帯の影響よりも収縮縮緊張率と考察します。それは、左右の肩甲骨上肢帯の運動緊張差からよりも骨盤下肢からの運動、平衡バランス、重心転位負荷、また下肢からのダメージ吸収で緊張度が強くなると思われる。

身体が直立姿勢の状態にあり右下肢に重心がのった場合、バランスの崩れから骨盤下肢は左腸骨は挙上、右腸骨と股関節の大腿骨大転子は外転し、身体が傾いた状態になるのだが、無意識に下肢から重心移動させることで骨盤のバランスを保とうとする。(図1)それと連鎖し僧帽筋も収縮緊張している。

(図2)左上肢の遠心性緊張で下垂した肩甲骨肩関節は③の僧帽筋の捻転収縮緊張で引き上がるようになり①の収縮緊張と肩甲骨肩関節の挙上により頸椎・頭蓋骨を起こし頸椎1番を拘縮に導く。そして、伸展に緊張された②は立て起こされた頸椎・頭蓋骨と肩甲骨肩峰棘部の内転で収縮緊張が強まり、上肢の緊張度によっては頸椎7番の腱部の拘縮が起きるようになる。

この緊張変化は座位姿勢の状態でも同様の緊張が起こると思われるが、ただ頸椎・頭蓋骨に応力負荷が掛かることから上記図の①・②全体の僧帽筋を負荷過緊張させていく。

身体と頭蓋骨のバランスを安定にさせるために緊張させているが、骨盤下肢帯の重心転位の移動によりこの緊張作用が左右に及ぶようになり、四肢の可動不足、重心負荷、そして上肢の疲労性過緊張をさせていくことは遠心性に緊張させていた上肢を求心性に緊張させていくようになり、さらに僧帽筋全体を緊張、拘縮へとさせます。僧帽筋全体の緊張、拘縮は前鋸筋の共同作用のよる緊張により胸郭肋骨を過緊張、拘縮へと導かせ、僧帽筋の各ポイントにコリを作り出すこととなります。

僧帽筋の歪み拘縮は骨盤転位の調整を滞らせる要因となり、骨盤を安定状態にさせ、腰椎筋群を和らげていくためには腰椎・骨盤の調整と並行して僧帽筋の歪みと緊張を解消させていく必要があると考察しています。

続く…

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